吹き抜ける風大地の叫び すべての音に身を裂かれるだけ 何度も歩いた道足を奪われ 心の奥途切れた記憶 指さした先で手にするために 待ち続ける時計の針何度も 切れゆく雲の合間 かすかに見える景色 薄らぐ意識の中で見つけた あの日の自分 暗闇の中見えかけたもの 捕まえようと必死にもがく 求めるもの手にしたものは ただ水のように零れ落ちていく 閉ざされた扉の向こう側で 立ちすくむ自分の姿見える 消えゆく心の温度 かすかに感じるのなら 途切れた時間の中で 今だけ消えてしまおう 冷めた頬色をなくした日 すべての事から目をそむけ 触れた指先の熱て変わり始めた 自分を見失うこと解き放たれる 今このとき 溶ける変わる消える 動かなくなるまでに 戸惑い流れる涙冷たい風に溶け すべての悲しみ抱いて 生きていく「自分」とともに