NEVER 岡崎昌幸 炎の蜃気楼 -執愛- 冷たい風に 吹かれていく 見知らぬ街 路地の空 かすれる声で 口ずさんだ 懐かしい歌 汚れた眼 遠く 離れて思う 愛する人たちよ ひとりよがりの オレの願い 受け止め 赦してくれた腕たち どこへ消えても 忘れない 孤独を包んだ 愛しいぬくもり 小さな灯 生きる資格を ひとはどこで 手に入れるの 聞かせてよ 何に生きるの 寒い街で 虚無の値打ち 探すのか 熱い体に刻む ただひとつの声 苦しみだけの お前の愛 深く オレを埋めていく痛み 真実だけが存在の証と 教えてくれた生き方 ただ一度の愛 求めることを やめぬ命が 歴史を紡いでく きっと永久に どうして独り それでもなお 生きて歩き続けてく きっと 最後の一呼吸まで