悪霊に囲まれた魔女達の森に住む捻くれ者と(性質の悪い) 願望が叶うという黄金の果実を守る怪物の話をしようか 時に大事な人さえも目的の為に捨てる それは嫌だと言えず悩んで「魔法も愛も役立たず」と言った どちらも 悲しいけれど 悪くもなくて 自由にきっと縛られて ダメと言われ続けて 拒絶が更に根を深くして 孤独だって 化物だって 1つしかないのだから 譲るとは言えなくて 相手も知らず争うばかり 捻くれど学は無し 夢あれど受け入れざることキリ無し(途方もない) 捨てる物 数あれど 拾う物 ひたすら得られることなし 「本当に欲しいのは何?」 それがわからないと 残酷だろうと泣いた 詭弁ばかりだ 優しくないよ 魔法も愛も迷惑しかないよ 続きを いつ願ったかは知らないけれど 確かに否定できない 後ろめたい罪悪感が お互いを認めている 罠に嵌り 雨が降ったって 日は暮れ 許されはせず 違うと気が付いても 大事なことを知らないだけに 恨みはない 他人というものは 「辞めていいさ」と語る 第三者たちの普遍的で至極真っ当な正解だろう それでも 悲しいけれど 悪くもなくて 自由をきっと間違えて 怒りなんて 通り過ぎて思い出せる訳もなくて わかりあえる それでも 1つしかない果実の前に 行く宛てない言葉は役立たずと言ったはずだと 傍観者は結末を読書のように終わらすばかり そっと閉じ