六月の憂鬱 水と砂糖に混ぜ 蒼い目の兎 緑の本に消えてく 彼女は手を合わせ 祈る真似をしてる 細い三日月が噓つきの舌を刺した 救いがあるのなら 明日から届いた船に乘って 君を連れて行くよ 割れた彼方へ 何処までも高く昇るよ 怨嗟の使徒が世界を焦がしたら そのまま閉じた 聖書を手にして詠うの いない神樣 「いつか目の前に来て」 十二月に終わる ひとつの詩世界か 最後に見せてく 夢はとても綺麗なの 過去から続いてる たくさんの祈りを 石碑に記して 片隅にでも残して 壞れかけて淡い ひとつの宇宙が衰退していくと 鐘が響く 鐘が響く 割れた彼方へ 何処までも高く昇るよ 怨嗟の使徒が世界を焦がしたら そのまま閉じた 聖書を手にして詠うの 未完成でも届くと信じて いなくなるなら さっき生まれた星座から 開けちゃいけない箱の中からでも 繫げることは たぶん出来るから詠うの 喉の奥から 線を拡散してく