乾涸びた涙の跡  頬をただ冷ましてゆく ひとりきり どこまでも 仰ぐ空 遠くて 胸に残る悔しさの氷塊を砕けては また果てしない道のりに立ち竦んだ 絶望に心を染めてく それでも闇をかき分けたい 僅かに一筋のまばゆい光は きっとこの先にある 気が付けば冷たい雨 紅い月はぼやけてしまう 凍てついた心の隙間に 現実の破片が刺さる 不安が襲う時 自分との約束は呪文 笑って「私はここだよ」と 誰かに伝える? 確かに受けとめた 言葉の温もりを燈火にして 今 翳したこの手が強く掴んだ 夢は虚構じゃない 幾度めぐり行く季節の中 同じ空際を見つめてる あの日象った未来を取り戻そう 幻想の空の下