ごらん 春の花を 恵みの風に揺れている花を 命の輪廻さえも 知らずにただ咲き誇るもの 昔 愛していた 幾度目かの季節に佇んで 思い出せるのはひとつだけ 闇を舞う炎 花がやがて落ちるように 人の命 徐々に消えて 思い 願い 何も残らず 轍に変えていくだけなら よみがえる大地に 紅蓮を咲かせましょう 深く閉じ込めた感情(こころ) 錆びた鎖を引き千切る 荒ぶ那由他の風 法界へと導いて 狂気に似た悲しみで すべてを埋め尽くせ 光 それは遥か この胸にくすぶる記憶の中 瞳閉じれば浮かんでくる ぼやけた景色 雪がやがて融けるように 人の心(おもい) 薄れていく 平等にめぐり来るものは 夜明け そして 死亡(おわり)だけなら 星照らす御空に 赤い炎 飾りましょう 憎しみの火に灼かれて 狂い咲く地獄の花よ 何もかも壊していく そしてまた許していく そんな偽善な世界の 終焉を奏でよう よみがえる大地に 紅蓮を咲かせましょう 深く閉じ込めた感情(こころ) 錆びた鎖を引き千切る 荒ぶ那由他の風 法界へと導いて 満開の春の果てに すべてを焼き尽くせ