夏の前の誰もいない砂浜 ボートつなぐ ロープ越しに 黄昏僕達は もう 愛せなくなって 背中 向けた長い影が二つになった まだ冷たい寄せる波のジュータン 君はふいにハイヒールを 脱ぎ捨て自由になって 素足で歩けば気づかずに 指を切ったガラスの破片流れて 僕の腕に君の肩を抱き寄せ 少ししみる 細い痛み庇って 傷ついた恋支えるみたいに 記憶の風歩きながら サヨナラ言った流れて 僕達は もう愛せなくなって 背中 向けた 長い影が東で割れた流れて