冬の深空 髪を抚でる月夜 無邪気な影 儚さに揺れて 繋いで はしゃいだ 小さなてのひら 花は彷徨う由もなく 雪に散らせたその願い 君よ何処にも行かないで 巡る季節の中 風の庭に 色を落とす木の葉 無垢な瞳 切なさに濡れて 離れぬようにと 強く抱きしめた 頬を伝えば悲しくて 雪に残したその涙 君よ静かに泣かないで 眠る白さの中 花よ夢見し春の音 淡い雪解け 咲く笑顔 君を心に結ばせて ほどく季節の中 胸に遥かな温もりが 僅か届けた福寿草(フクジュソウ) 君を幾度も想わせて 愛し絆の中