眠れずに ただ見つめてた 明けていく東の空 少しずつ明るさを増しては 色を帯びていく世界へ ほら きらりきらり弾ける光 寄せて返す白波の歌は ひとつふたつ 重なり 映した真夏の幻 ずっと好きで居続けていられる 夢を見ていられたら 熱に浮かされて手を伸ばした ふたり あの日の蜃気楼 誰だって 辛い記憶を 嘆いては 俯くから だからこそ 何にでもなれると そんな希望抱いてようよ ほら ゆらりゆらり揺れてる世界 水平線は形を変えて ふわりふわり 消え往く ゆめうつつの影法師 例えどうにもならないとしても この鼓動止まらない 声の在る限り叫んでいる ひとり 蝉時雨のように 胸の高鳴り 忘れてしまえば 其処に何が残るの 夢も希望も “有る/無い”じゃない 作るだけさ ずっと好きで居続けていられる物 どれほどあるだろう 熱に浮かされて手を伸ばした ふたり あの日の蜃気楼