[00:00.000]ふと、見渡せば、 [00:04.000]そこここに横たわるのは [00:08.000]求めた自由の「対価」達。 [00:14.000]かける言葉など届くはずもないが、 [00:20.000]呟く。 [00:21.000]「あなた達の分も生きてあげるわ」 [00:40.000]振り上げたこの枝を振り下ろす、 [00:45.000]たびに。 [00:46.000]容易く手折られる命を重ねて。 [00:53.000]ひとつ、またひとつと [00:53.000]尸の形で刻むのは、 [01:00.000]私なりの、愛の証左なの。 [01:06.000]言葉を捨てて、 [01:09.000]ただ笑いかける。 [01:11.000]そうしたなら、 [01:13.000]ここからは、 [01:16.000]歩むものがいるという、 [01:16.000]貴女と私の晴れ舞台。 [01:20.000]この手を握り、ともに、 [01:26.000]この悦びを、否定などさせない。 [01:32.000]誓いの言葉を一つ、 [01:36.000]永遠の入り口へと。 [01:39.000]道連れひとり、手を握って、 [01:43.000]どこまでもずっと… [01:45.000]赦される心算はないと、 [01:49.000]ここで示したならば [01:52.000]逃げる愉しさに、 [01:55.000]今は耽溺。月。月。 [01:58.000]―ああ、あんなに遠く。 [02:14.000]その目に読み取った、 [02:18.000]赎罪の意思を [02:21.000]褒美とばかりに、ただ、馬鹿ねと笑う。 [02:28.000]惮ることもなく衆人環視の [02:33.000]この中で、 [02:35.000]馬鹿さ加減、見せ付けてやろう。 [02:41.000]言葉を捨てて、 [02:44.000]ただ腕を伸ばす [02:46.000]そうしたなら、 [02:48.000]ここからは/ [02:50.000]<<初めての共同作業>> [02:54.000]この手を握り、ともに、 [02:58.000]歩むものがいるという [03:01.000]この高揚を、否定などさせない。 [03:07.000]誓いの言葉を一つ、 [03:10.000]须臾の出来事でも。 [03:13.000]道連れひとり、肩を抱いて、 [03:18.000]いつまでもずっと… [03:20.000]還る心算などないと、 [03:24.000]ここで示したならば [03:27.000]遂げる愉しさに、 [03:29.000]今も感激。月。月。 [03:32.000]―ああ、あんなに紅く。 [03:37.000]空よりも落ちぬべき心地を、 [03:42.000]させてね? [03:44.000]さぁ、夜はこれから。 [04:15.000]ふと、見渡せば [04:19.000]そこここに横たわるのは [04:23.000]求めた自由の「対価」達。 [04:29.000]かける言葉など届くはずもないが [04:35.000]呟く。 [04:36.000]「あなた達の分も生きてあげるわ」 [04:42.000]誓いの言葉を一つ [04:45.000]出口など要らない。 [04:48.000]道連れひとり、頬を寄せて [04:52.000]どこまでもずっと… [04:55.000]赦される心算はないと、 [04:58.000]ここで示したならば [05:01.000]告げる愉しさに、 [05:04.000]今や惨劇。月。月。 [05:07.000]―ああ、あんなに昏く。