戻れない帰れない 追い縋る遠き日々の記憶 朽ちた宝石 唯憧れだけを抱いて 心のしじまに そっと耳をすませば聞こえる 愛しい囀りだけを道標にして 千切れた花びら 悴む両手見つめて 孤独に顔を伏せた 鳥かごに閉ざした心はいつしか 飛ぴ方を忘れていたの 戻れない帰れない 届かないこの声も想いも 消して何もかも 再び巡り会うと信じて 閉ざされた世界に今 刃を突き立てる 過ちと知ってしまえば 全てが壊れそうで 気付かないフリで 心を闇に溶かそう 深淵の花を この胸に抱いて 繰り返すたびに 少しずつズレていたの 焦がれた日常と うつつの灯火の境界線 きっともう一つになれはしない 戻りたい帰りたい 届けたいこの想いを愛を 鈍く光る瞳は 結末をもう知っている筈なのに 決して止められはしない 刃を突き立てる この世界に