壊れないように そっと触れて 灰になるまで 言葉はかけないで 終わりには 一言 別れを惜しんで 迷わないように そっと消えて 予定通りに 疑わなくていい 理解して 受け入れて 今ここにいる やがて小さな 焔は 追い風を受け業火となるだろう いづれ何時かに この肋塊(ろっかい)は 焼かれ死ぬけれど 細胞はあなたを 覚えて朽ちるだろう 願うくば今 この焔が 燃え尽きる前に 全て忘れて 何一つ残さぬように 嘘偽りでいい そっと触れて 灰になるまで 疑わなくていい 潔(いさぎよ)く 美しく 灰になるだけ やがて小さな 繋がりは 焔に阻(はば)まれ 意味を失くすだろう いづれいつかに この想いも 焼かれ死ねるのか 細胞に染(し)みついた それだけが気掛かりで 願わくば今 この焔が 燃え尽きる前に 全て忘れて 何一つ残さぬように あなたが飛び立てるように