[00:18.07]遠い遠い時の果て
[00:20.96]そこに住まう人は皆
[00:24.19]永遠の命をもつ世界での話
[00:30.49]赤い実の成る木の下
[00:33.68]La La Lu La 生まれながらに
[00:36.90]死の呪いがかけられた少女の話
[00:52.78]色付いた街外れ
[00:55.00]蒼く光る湖畔
[00:56.92]赤い実のお菓子屋
[01:01.08]ちょっぴり寒くなった
[01:03.07]今日は妙に誇らしげ
[01:05.10]自信作を売りにゆく
[01:08.95]待ってて 今度こそ 美味しいんだから
[01:17.81]時計塔の見える市 驚いた
[01:21.26]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!!
[01:26.66]物憂げな街の隅 ひとり
[01:29.66]赤い実のパイどうですか 自信作なの
[01:34.70]そんなのひとつも売れないさ
[01:37.63]少女を見て蔑む人達
[01:41.33]みんなと何も変わらないのに
[01:46.07]美味しくできたのに
[01:48.59]今日も声は届かないのね
[01:53.19]まるで透明になったみたいだわ
[01:57.32]そうして誰もが知らぬ振りをした
[02:01.63]何故なら少女は呪われているから
[02:05.77]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話
[02:21.94]夜なべでアレンジパイと にっこりスマイル引っ提げ
[02:25.69]少女はまだ諦めない
[02:29.98]時計塔の針も空を指して
[02:33.37]お腹も鳴るそんな
[02:36.43]ふと後ろから人が少女を押す
[02:41.18]甘い籠は落ちる
[02:44.65]お菓子を踏み行く人達
[02:48.10]平気な顔してさ
[02:50.92]惨めに拾い集める
[02:54.38]ふともうひとりの手が
[02:57.79]どろどろのパイを徐に口に入れて
[03:03.37]「おいしいね」 “
[03:05.75]その声で心は溢れた
[03:10.11]まるで輪郭を描いたみたいだわ
[03:14.25]そうして彼は手を差し出した
[03:18.63]何故なら少女に呪われているから
[03:22.61]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語
[03:43.03]街の人達は哀れむ
[03:46.00]赤い実を食べて呪われた者を
[03:49.20]永遠に生きられずに死ぬのさ
[03:52.31]嗚呼なんて可哀想な話
[03:59.70]ふたりは笑う それでも笑う
[04:06.14]La La La とっても素敵な呪いね La La La
[04:12.51]例え明日死んでも
[04:15.64]『今』が確かで大切になるから
[04:25.97]もう声は届かないのね
[04:30.79]まるで透明になったみたいだわ
[04:34.58]そうして誰もが知らぬ振りをした
[04:39.17]何故なら世界が呪われているから
[04:45.14]『永遠』の呪いは解かれていた
[04:49.25]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
[04:53.45]そうしていつか笑うように眠る
[04:57.78]何故ならふたりは放たれているから
[05:01.78]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった