微かでも道を叩く音がした 呼んでいるように聞こえていた いつだって記憶の水平線へと 君は消えてしまっていた 形に出来なかった思いが モノクロなのだとしたら 何度目の季節で色付くだろう 僅かに焼けたように ほら まだ少し君がいるよ 淡いままのーもしーで終われなくて 雨音、泣いてるように 聞こえる理由(わけ)はいつでも 君なのにどうして見えないのかな 耳を塞いだまま 手は伸ばせないから 空想が空想で 終わるより先に行くよ 絡まって 付いた現実の痕と 君の名前を並べて繋ぐ 曇り空 浮かび上がる痛みごと 切り裂けるならそれがいい 立ち止まらずに全て忘れ 辿り着くはずの日々に 欠けたままの僕が笑えるかな 滲んでいた高鳴りが響き続けているなら 探すあの日にいつか会えるはず 吐き出された溜息で 描いた理想と知らずに 夢見るくらいなら忘れたらいい 雨筋をなぞって解った気になって 曖昧でも綺麗な次の切なさを追った どれだけ咲いてたんだっけ 掠れた花の記憶 濡れても鮮やかだった 濡れても 僅かに焼けたように ほら まだ少し君がいるよ 淡いままのーもしーで終われなくて 雨音、泣いてるように 聞こえる理由(わけ)はいつでも 君なのにどうして見えないのかな 耳を塞いだまま 手は伸ばせないから 空想が空想で 終わるより先に行くよ どれだけ咲いてたんだっけ 掠れた花の記憶 濡れても鮮やかだった [終わり