[00:21.63]痛いほど冷えた指先を絡め [00:27.38]歩く冬の路を [00:31.69]風に揺らされた貴女の黒髪 [00:36.91]靡いて頬を叩いている [00:41.61]モノクロ映画のような世界で [00:48.41](私ひとりきり 佇んで) [00:53.09]薄氷の上に立つ私 風が舞う [01:03.14]崩れ落ちた未来 [01:06.52]欠片拾い集め続けて [01:13.54]貴女と下る長い坂 [01:17.77]転がり落ちるように [01:20.99]貴女のその瞼を下ろした [01:31.45]お願い、振り向かないでね、と [01:41.18]「私を見ないで」なんて [01:46.57]「私だけを見て」なんて [01:52.03]矛盾した気持ち 抱えて彷徨う [02:00.54] [02:18.44]知られてしまえば貴女は [02:22.58]私を赦せなくなるでしょう [02:29.13]教えてあげたい [02:31.53]貴女が触れている掌を [02:36.26]信じては駄目、と [02:39.12]はらはら舞い落ちる 冷たい [02:45.31](空の欠片たち 剥れてく) [02:50.52]私の手に降り積もってゆく 羽根のように [03:11.71] [03:42.23]目を閉じ線を引いて見せた [03:46.65]それを越えるなら、と [03:52.58]戸惑う貴女に示す指先は震えていた [04:00.09] [04:00.32]こんなに醜い気持ちなのに [04:10.58]どうして振り向いてしまうの [04:19.07] [04:20.31]「愛して」なんて言えない [04:25.63]「赦して」なんて言わない [04:30.55] [04:30.77]それでもいいからそばに居させて [04:36.79]私が殺した淡い夢を [04:47.13]貴女はあとどれだけ生むの? [04:56.68] [04:56.88]泡のように生まれては [05:02.15]泡のように消えてゆく [05:07.26] [05:07.72]零れた涙は、静かに流れて…… [05:16.55]