混沌な夜の街の散々な眺めは 「絢爛な幻夢のよう」だと? 蛆が涌くよ   ナンマイダ唱えながら欄干を越えれば 眼下に迫る景色はこんなモノさ   橋の下見降ろし ひとつ 溜息吐いて群青 時計は持たないで どうせ狂っている   パトライプの走馬灯、揺れる 伸ばす手、指、痺れて Ah   向こう車線に佇む君はスピードの作り物   カラカラに渇いてる 蛇口から錆びた水 色彩の暴力が僕を殴つ   グラグラと揺れている 君はまだそこに居て、僕を嘲笑う。   ハイハット刻みながらハイテンでキメれば ハイウェイは地獄さながら 誰のせい?   対向で呻るバスの最高の調べが 「狂乱の悪夢のようだ」と よくも言うよ   8mgの煙と缶コーヒーの温度感じて 月は見上げないで 疾うにくすんでいる   野良猫が鳴く カラスが集まる 人はかくもはかなし Yeah   向こう車線に佇む君は 憎しみで僕を見る   ザラザラに乾いてる 赤黒いコンクリート 足跡は白線を汚してく   バラバラに千切れても、粉々に砕けても 君はそこにいる。   この街を見下ろし、紫へと薄まる群青 カーブミラー越しに終わる世界を見た。   パトライプの走馬灯、揺れる 伸ばす手、指、痺れて Ah   向こう車線に佇む君は スピードの作り物   点かないオイルライター 燻る煙とサイケな色 Yeah   向こう車線に佇む君は 極彩の白と黒   明け方の空の下 色彩は消えていた ガードレールの花束に唾を吐く   ユラユラと揺れていた 君はもういなくなった   それじゃ、サヨウナラ。