[00:00.00]埋もれ、朽ち果てた亡骸、 [00:09.23]―いつから、ここにこうして。 [00:17.00]誰に見つけられるでもなく [00:25.76]打ち捨てられた屍は。 [00:33.53]望まぬ最期の時を [00:42.24]迎えたのだろう、と思う。 [00:49.96]人ならぬモノの暴力に [00:58.76]きっと、為す術さえもなく。 [01:07.36]…かくも哀れな末路ではないか。 [01:15.43]誰にも、省みられずに。 [01:23.93]どうしようもなく、終わってしまっていても。 [01:31.83]せめて、私は、この両手を合わせよう。 [01:40.42]その死に、意味など無いと知っても、 [01:48.53]与えずにはいられない。 [01:57.06]誰にも、知られることさえなく [02:05.09]埋もれ続けるよりは。 [02:13.23]埋もれ、朽ち果てた亡骸、 [02:21.50]―その身を、無為にはしない。 [02:28.75] [03:01.60] [03:03.40]妖怪達が意味を、畏れ続けるため。 [03:11.30]私達が生きる、明日のため。 [03:19.65]その名さえ知らぬ、不幸な犠牲者よ [03:27.70]せめて、私は、この両手を合わせよう。 [03:36.26]その死に、意味など無いと知っても、 [03:44.36]見出さずにはいられない。 [03:52.93]誰にも、知られることさえなく、 [04:00.96]埋もれ続けるよりは。 [04:08.70]誰にも省みられず、忘れ去られてしまうより。 [04:17.26]私達が生きる明日の、この世界の礎となるがいい [04:25.13]せめて、語り伝えることで意味を持たせられればと。 [04:33.70]そうして、明日なお続く命に思いを馳せるのだ。 [04:43.00] [05:13.00] [05:14.80]埋もれ、朽ち果てた亡骸、 [05:23.73]―この手を、合わせよう。