今宵(こよい) も一人 果てる あなたが 憎(にく)らしい 跪(ひざまず)いて お嘗(な)めよ 苦(にが)い 愛の 雫(しずく)を 天使に 施(ほどこ)す 青いドレサージュ 自己(じぶん)と 云(ゆ)う 柩(ひつぎ)の 魂(こころ)は まだ 動(うご)いてる 千切(ちぎ)れた 翅(はね)は 月光(げっこう)に 生(い)き返(かえ)り 潤(うる)むわ 闇(やみ)よりも 怖(こわ)い のは ふたり の 証(あかし 十字架(じゅうじか) の元(もと)で 貪(むさぼ)り ましょう 薔薇(ばら)の 手錠(てじょう) はずして 白(しろ)い 手首(てくび) かさねて 触(ふ)れ合(あ) うこと の あなたが 愛(いと)おしい 跪(ひざまず)いて 捧(ささ)げよ 痛い 愛の 言葉は 包帯(ガーゼ=Gauze)に 滲(にじ)んだ 赤(あか)い アラベスク 罪(つみ)でもいい 好き と言(い)って 禁断(きんだん)の くちびるを