広がる空に 並ぶ影法師 泣いていた 静かな海に 沈む砂模様 流れだす さまよえば 辿りつく 震えていた あの頃に 語りべに問う話 いつも笑って見ていた その思い出が まだそのままでいた 波にのまれていても もう忘れないと誓うよ この手に触れる 冷めた白い羽 すり抜けて 切り抜いた 花模様 音もなく 舞い降りた 往く当てもなく独り 揺らめく光をみた その眩しさに 繰り返す音色に ただ耳を傾けて 今動き出した秒針 入り組んだ箱の中 囁く声に聞いた その歌声は 誰かが忘れてた 二つ並んだ影を照らした遠い日の願い 語りべに問う話 いつも笑って見ていた その思い出が まだそのままでいた 波にのまれていても もう忘れないと誓うよ