そして永きに渡る日々の果て 消しきれない記憶の深層(井戸)の底から どこか歪なその人形たちが いつか連れ立って迎えに来るのだ ―何処までも。 墓標に刻んだかつての亡骸 そうして一人だけ生きながらえても 記憶となって残り続ける限り 必ず何処かで探し出される ―逃がさない。 暗闇の向こうから 屠ったはずの幻想(块)が その身のもとへと今手を伸ばして ―嗚呼、命取り。 さあ こっちへおいで みんなでキミを呼んでいたんだ さあ 手の鳴る方へ 何も怖くなんかないからね さあ こっちへおいで みんながキミを待っているんだ さあ 手の鳴る方へ キミだけ仲間はずれになんてしないからね その手を取って愛の告白を それか或いはこのまま誓いを交わそう 捨てた方はたとえ忘れたとしても 捨てられた方は永久に忘れはしないと ―わかったろ? 正直者の名残が 強い妄執に裏打たれて 仲良しの幻想にずっと縋っては ―嗚呼、命取り。 さあ もどっておいで 僕らが(おまえ)を忘れるもんか さあ この手を取って このすばらしい楽園へ さあ もどっておいで 僕らが を手放すもんか さあ この手を取って どうせ帰る場所はここしかないんだからね ねえ、僕だけは、キミのこと。 誰よりも大事に思っていたんだよ わかってよ。 今ならきっと、言えるかな。 今度こそ、終わらない、人形戯曲(游び)を、始めよう! ―さぁ、捕まえた。 さあ 一緒に行こう もう一度みんなでやり直そう さあ 一緒に帰ろう どこでもずっと一緒だからね さあ こっちへおいで 何も怖くなんか無いだろう? さあ 一緒になろう 死んだって終わりになんてならないんだからね 絶対 離れないから 最後に僕らが得をするんだ 絶対 逃がさないから こうして最後には大団円(happy end)へ 絶対 離さないから この楽園から逃がさないよ 素敵な幻想郷(墓场)で暮らそうよ おかえり、楽園へ!