[00:00.00] [00:02.09]「the prismatic humanizer」 [00:14.75] [00:15.45]永い時間を [00:18.88]歩いていた [00:21.65] [00:22.16]何処にも無い [00:25.39]人類の息吹 [00:29.67] [00:41.93]コンクリートは砂に覆われて [00:48.64]青い海はとうに枯れていた [00:54.72] [00:55.26]数字だけが埋める頭の中 [01:01.93]縋るように走り出したんだ [01:07.48] [01:07.82]自暴自棄なんかではない [01:12.29] [01:12.57]失くした何かを取り戻したいから [01:17.07] [01:17.45]彷徨う私 [01:19.77]鋼の身体は [01:22.00]疲れを知らない [01:26.45] [01:26.77]戻ってくると [01:28.86]言い残したまま [01:31.11]遠い天の何処まで行ったの? [01:35.51] [01:35.86]不完全な夢と [01:38.03]未完成な叡智 [01:40.23]神様の真似も [01:43.96] [01:44.97]幾千年に [01:47.09]蝕まれて [01:49.41]脳が少しだけ乾きを覚えた [01:54.25] [02:02.23]広い大地を [02:05.46]歩いて来た [02:08.45] [02:08.81]傷だらけでも [02:11.96]帰る場所は無い [02:15.19] [02:15.55]これが最後 [02:18.67]「見間違いじゃない」 [02:21.33] [02:21.93]祈るように走り出したんだ [02:27.63] [02:27.97]遠く視界の端っこに [02:32.64]確かに鮮やかな紅が見えたから [02:37.24] [02:37.63]アスファルトから [02:39.92]一輪の華 [02:42.15]名前も知らない [02:46.51] [02:46.88]微かな希望 [02:49.00]それで良いの [02:51.28]歩き続けた意味に出会えた [02:55.55] [02:55.93]憎しみすら [02:58.14]忘れていた [03:00.38]歯車を揺らす [03:04.13] [03:05.19]欠けた指を [03:07.31]近づけてみた [03:09.55]そっと [03:12.08] [03:28.13]触れる [03:29.48]一枚の華が [03:32.47]錆びついた胸を七色に融かしてゆく [03:37.45] [03:39.68]今 気付いたの [03:41.95]巡る血潮  [03:44.35]頬を伝う涙 [03:47.84] [03:49.51]儚い生命  [03:51.87]汚れた感情 [03:54.17]それがヒトである誇りだと [03:58.73] [03:59.26]これで良いの [04:01.48]独りぼっちの最期だとしても [04:07.95] [04:08.45]血肉を享けて [04:10.61]生きた証を [04:12.97]取り戻せたから [04:19.04]