白トカゲ - 臆病者の平安 Arrange / Lyric / Vocal:白トカゲ 墨(すみ)を落(お)とした視界(しかい)の端(はし)で 訳(わけ)もわからず針金(はりがね)を射(さ)す 両(りょう)の耳(みみ)からずふりと深(ふか)く ふと物憂(ものう)げに響(ひび)く怪音(かいおん) あれは誰(だれ)かの呪(のろ)いか嘘(うそ)か つぐんだ口(くち)に紅(べに)をさす 花(はな)を散(ち)らして吹(ふ)き抜(ぬ)ける風(かぜ) 錦(にしき)の弦(げん)が鳴(な)る凛々(りんりん)と 淀(よど)んだ川(くぁ)の水面(みなも)に映(うつ)る 歪(ゆが)んだ笑(え)みが何(なに)が呟(つぶや)く すると月雲(つきぐも)すうっと流(なが)れて いたずら好(す)きのあの子(こ)は 落(お)ちていく人(ひと)の中(なか) 蔓延(まんえん)る闇(やみ)に人(ひと)の影(かげ)あり 本当(ほんとう)のことは知(し)らぬが仏(ほとけ) 全(すべ)て見(み)ていた弓(ゆみ)張(は)り月(つき)は ひそかに何(なに)か知(し)っている それから 幾年瀬(いくとせ) それから どうした 誰(だれ)にも姿(すがた)は見(み)せない 誰(だれ)にも言葉(ことば)は届(とど)かない 誰(だれ)にも姿(すがた)を見(み)せずに 誰(だれ)かに言葉(ことば)を伝(つた)えたい 鵺鳥(ぬえどり)の鳴(な)く東三条(ひがしさんじょう) バラされたのは一体(いったい)誰(だれ)か 終わり...