[00:00.140]数年経っても影は消えない、感情ばかりが募って行く [00:04.640]踞って一人描いていた... [00:09.300]炎天直下 坂道の上、滲んだ僕らが歩いていた [00:13.750]夏の温度が目に残っていた... [00:16.770]「構わないでよ、」 [00:19.040]「何処かへ行ってくれ」君の手を払った 。 [00:22.680]「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ [00:27.240]「五月蠅いな」僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた 。 [00:31.710]「本当の心は?」 [00:34.510]▽ [00:57.370]「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから腐って行く [01:01.780]巻き戻ってくれれば良いのにな [01:06.490]何年経っても僕は死なない 希望論ばかりを唱えている [01:11.010]当然今日も君は居ないのにさ [01:13.830]「構わない、死ねよ、死ねよ。」 [01:16.730]って手首を握って、ただ呪って [01:19.730]何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った [01:24.290]「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて [01:28.730]照れ隠しした日々が 空気を照らして脳裏を焦がしていく [01:33.950]18歳になった少年 [01:36.070]また何処かで待っていたんだ [01:38.360]カゲボウシ滲む姿を思い出して [01:43.030]炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も [01:47.470]「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた [01:52.240]「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ [01:56.640]悲しそうなフリをしないでくれ [02:01.340]朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう [02:05.780]君の温度を忘れない様に [02:08.860]叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて [02:14.570]覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って [02:19.170]「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」 [02:21.750]それならそれで良いさ [02:23.600]つまらない日々を殺す様に手を染め、『一人』を選ぶから [02:28.730]18歳、腐った少年 [02:30.850]また今日も祈ってたんだ [02:33.180]色めいた君の笑顔にしがみついて [02:37.920]炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」なんて [02:42.320]呟いて息を静かに止めた [02:46.930]△ [02:49.930]→「___戻らない...」 [02:52.260]→「___あの日は...」 [02:54.480]→「___痛くて...」 [02:56.800]→「___誰も、触れないで...」 [03:05.380]▽ [03:14.220]「聞こえていますか」と声が消えた [03:18.720]理由もなんだか解っていた [03:23.320]夏の温度に手を伸ばしていた... [03:30.430]△ [03:47.710]炎天下、願った少年、 [03:49.740]「あの頃」に立っていたんだ、 [03:52.040]夏めく君の笑顔は変わらなくて... [03:56.780]「死んじゃった。ごめんね」 [03:58.300]なんて [03:58.840]「『サヨウナラ』しようか」 [04:00.570]なんて [04:01.100]寂しいこと言わないで... [04:03.410]往かないで... [04:05.690]カゲボウシがそんな僕を、 [04:07.830]見つめていたんだ