作曲 : 薬師寺寛邦 作词 : 田中まさや/山田ひろし 僕はちっこい旅にでる いつもの駅を手前で降りて 知らない町の夕暮れは ほんの一時異邦人 商店街の騒めきを 耳で味わい歩幅を弛め 醤油の焦げる香りなぞ やけに見に滲む漫ろ歩き 旅の人でいいさ 飄々とゆくのさ 遠回りでいいさ 僕にはそいつがお似合いさ 思うに人は誰もが旅人で ずっと同じ場処には居られない ちっこい足で踏み出した日から 手の鳴る方へ今日もまた 泣きたくなっていいさ あふれるままでいいさ 昨日に今日に明日に 手を振ろう 九十九折りの坂も ひねもす春の道も 入道雲の下も カラカラ笑って歩こうか ひとつ風が吹きました 人差し指を掠めるくらいの 商店街の端へ出て ひとつふたつと 灯が点る