僕のお父さん 今日も帰ってくる 何事も なかった様な顔で 青い目をした 神様の絵を描いて暮らしている 僕のお父さん 僕のためにいろんな食べ物を 買ってくる 肌の色の違う 神様の絵を描いて買ってくる 街では今日も オセロゲームの様に 黒が白に 塗り潰されていく でもそれはゲームじゃない 友達が次々に消えていく 退屈なリズム ただ刻まれて 蝶のように舞い 蜂のように刺していく いつからだろう 俺の拳の前に嘘のように 金が積み上げられていく 空腹は満たされて いつしかこの名前も かすんでいく 街では今日も オセロゲームの続き 黒も白も塗り潰されていく 灰色の雲が この腕を下ろすように絡みつく 大切なものは ただ奪われて それでも一人 立ち続けている いつの日だろう 栄光の中に身を置き 眩いあの場所から 去ったのは いうなれば今は影 ただただ震える手を 差し伸ばす この世界中でオセロゲームは続く やがて誰一人としていなくなる そんな未来横に ずっとずっと昔のこと思い出す 大切なものを ただ守りたくて それだけでただ 生きてきたのに 手を差し伸べてみて ねぇ Dad 嫌いなんかじゃないんだよ ねぇ 痛みなら捨てて ねぇ ねぇ それはそれとして もう忘れるとして どうせ水の泡のように 消えるのだから 僕のお父さん 僕の名を呼ぶ 青い瞳の神様の祝福を受けた この名で 幼い僕のこと 繰り返し