流れる車窓から 遠く街の灯が揺れる 名もなき列車と あてなく旅ゆく 悲しき運命(さだめ) 流れ流れて 明日は風の中 歌を誰かの 夢に替えながら ときめく出会いも やさしい愛の言葉も 一夜(ひとよ)のまぼろし 薄荷の煙草の けむりに溶けた 流れ流れて 明日は風の中 歌を酒場の 花に替えながら 歌をナイフに 歌を薬に 心にしのばせて 孤独を裂いて 傷を癒して 気づけばまたひとり 風にまかせて 明日はどの街へ 歌を誰かの 夢に替えながら