ゆらゆら 霧の先 あの木漏れ日が きらきらり あなたに 添える野薔薇(ノイバラ) ふらふら 路のさき 愛しい影が くらくらり 貴方の 唇を嚙む 花束 埋もれる 誰かの寝床 灯火 つめたい 身体を繞(メグ)る 過去 独り 手枷(テジョウ)を たぐり寄せるの あの 甘い 痛みを 感じられれば…… 償いに 震える 君の姿を 人生が泡沫(ユメ)なら 死が醒ますだろう 私が 地を這い しがみついても 心を重ねて 全てが錆びる 貴方の身体を 運び隠して 水泡の中で ともに眠ろう ららら…… ゆらり 私が堕ちていく 白い指 伸ばして消えた もがき 追いつき 患って 眼を醒まし 崩れる 心が優しく 火蛍(ホタル)の 独り子が 記憶をかじる きら きらり 燃えてく 鈍色(ニビイロ)なみだ 私を 抱きしめて ともに燃やして 消えたい きえてゆく わたしじしんが…… のたうち ひとひら ばらをはきだす くずれる せかいが とてもきれいで ららら…… ちをはき もがいたほととぎす ゆめのなか たゆたう わらう せいをわずらい くちてゆく ねむらせて わたしのからだをかえして ゆらゆら きりのさき あのこもれびが きらきらり わたしに そえるのいばら ふらふら みちのさき いとしいかげが くらくらり あおいろ くちびるをかむ ららら……