時間のロープを渡りながら 堕ちることばかり怖れて 私 青空がどこで生まれるのか ずっと知らなかった ある日突然 自分を休んで どこか遠く漂流してみようか 名前を持たなくても困らない 小さな島を巡ってみようか たぶんしがみついていたのは ありふれた現実という筏 私 ほんとうは自由なんだって ずっと忘れていた ある日突然 鞄ひとつで 投げた小枝が示した方へ 誰にも行く先教えないで いつもと違う風の向こうへ 波のメロノームが振れるたび 心はこの惑星の小さな奇跡 すべてを脱いだ足の先が もうすぐ虹色の尾鰭に変わる 誰だって思うように 生まれ変われる 誰だって信じてみれば 生まれ変われる 波のメロノームが振れるたび 誰もがこの惑星の小さな奇跡 光を浴びた背中のまんなか どこでも行ける翼が広がる 誰だって思うように 生まれ変わていいんだ 誰だって自分を信じて 生まれ変わていいんだ 時間のページを捲りながら 新しい世界を想像してみようか いつか 風がどこで生まれるのか きっと知ることができる きっと知ることができる