夢の果てを辿(たど)り 目が覚めると この星に 生まれていた 名前のない空 地図を持たない風 この星は決して ひとりであることから逃げない 自分が自分でない自由なんて欲しくない 自分が自分でない夢なんか持ちたくない 見えるものしか見ないと 見えないものはきっと見えない どんなことも正しく間違えばいい 間違うことで正しいことが分かる時もある 分からないことを恥じることなんかない 分かろうとする気持ちがあればそれでいい したことを否定(ひてい)しないで したいことを失(な)くさないで できていないことがあるのなら できることはいくらでもある 疲れたよ、嫌だよ、辛いよ、もう何もしたくないよ 挫けてる、逃(くじ)げてる、傷(きず)ついてる 面倒くさいよ 言葉では飢(う)えを凌(しの)げない 力では愛を得(え)られない 現実は強い どんな夢も負けてしまいそうに強い でも 愛するように愛されるために 愛されるように愛するために 抱きしめる この手で 抱きしめた この胸で 辿り着く場所はひとつだとしても 辿り着ける道がひとつだとは限らない 辛いと分かっていても 行かなければならない道もあれば 何もない荒地(あれち)にさえ作り出せる道もある 違うことを怖れないで それは孤独(こどく)とは違う きちんと向(む)き合(あ)ってみれば 同じであることに気づくこともある あなたはあなたに生まれてきたのだから 私は私に生まれてきたのだから あなたはあなたを生きてゆくのだから 私は私を生きてゆくのだから 誰かのようではなく 私になりたい 世界でたったひとりの 私になりたい ここにあなたがいることが全(すべ)て ここに私がいることが全て あなたの全てが これから始まる 私の全ても これから 始まる