遠く遠く果てしない昨日 僕は 君は どうしたんだろう? 深い闇を見つめたまま この眼は何を憂いてたんだろう? 「いつまでも...」そこで途切れた声 静けさに鼓動だけが響いた 儚さに散りゆく運命を手にする覚悟の息をして 夜空 咲き誇る無数の星 照らす 浮世に仕えてゆく身 降り注ぐ劫火の雨の中 宙(そら)に浮かぶは紅ノ月 1つ1つまた1つと フワリ消える尊き影は 何重にだって重なった宿命ってやつを壊してきてんだよ 「この手から失う温もりを悲しまないで」と君は微笑んだ 震えてるその身体が 命(いま)を懸命にたぐり寄せながら 闇夜 彩る無限の光 泡沫になぞられた過去未来 終焉 向かう刻 この灯火 影を落とすは 紅ノ月の夜 君の眼は閉じて僕の涙 白く明け 朝陽 空模様 ユラリ雲 やがて君は笑う 届かない願い 君は笑う 夜空 咲き誇る無数の星 照らす 浮世に仕えてゆく身 宙(そら)に響かせる想(うた) 全ては運命(サダメ)と言うのなら僕は凛とした眼 焔の気味 君が眠りにつく空へと いざ導けよ 紅ノ月