銀のつぶてと添えた手紙を いくつ流しかけたら 海に射掛けたこの謎かけに 応えを得るのでしょう 星の子が寄り添う 儚い理想に 私は手繰る舵を迷わす 船は空を流れる 輝く川を下って 導きは ただ静かに水面を飾る 青い波と まだ薫らぬ 潮の音 細波がまた 私を写し 晴れぬ問い 確かめた 星の子の笑顔を この肩に背負っても 夢見た母の胸はまだ遠く 船は空を流れる 荒ぶ早瀬を迷って 戸惑いは まだこの身を縛って 青い風に晒す 今はまだ 彼方へと向かう流れと渦の中 抱かれ 探し もがき 泳ぐ 深く 海はただ 静かに大きく大きく両腕を広げて 待つ 船は空を流れる 銀色の問いをかざし その先にまだ見つけぬ答えを信じ 果てを目指す こんなにも遠い海へ 星の子らの手をとって ---終わり---