失くした日、浮かぶ。集められない。 濁る夢、笑う、遠い安らギ。 「貴方」さえいれば… ひとりきりで佇むみじめなわたしにふる、 嘘色、真っ白、雪。 思い出さえ今では朽ち果て消えてゆくのに、 闇に映る、影。 失くした陽、行方、未だ知れずに。 探すけど、憐れ、もう戻れない。 増えてゆく「わたし」 妬ましくて、寂しくて、鬼になり鬼にした。 怨みはわたしに降る。 重く沈む白無垢は涙で赤く染まり、 此処に刻まれる。 届け欲しい、「貴方」に、わたしの愛全てを。 今にも壊れそうで。 雪はもはや真っ黒に、全てを包みこんで。 闇に溶けて、消える。 影は永久に、傍に。