踏みしめた枯れ草に こびりつく赤土 錆びた 匂い 吹き散らす風の中 雷鳴が轟く 吠える鵺のよう 祈りを重ね 築いた平穏 紙切れほどの価値 あざ笑う声が 正しさ 優しさ 掲げて 誰もいなくなった 一人残された ボクは彷徨う 触れたもの望んだもの 全てに拒まれて 心閉ざしている 凍りつく大地に根ざすものなどなく 星は雲に隠れ 誰の為に生き 何を残し逝くのか 温もりのない鋼を腕に抱えたまま 無垢な瞳に 掛けられた引き金の数は いつしか涙も枯れさせてしまう 正しさ 優しさ 掲げて 誰もいなくなった 一人残された ボクはどこへ 無垢な瞳が放った光は 失くしたはずの涙誘い崩れ落ちてしまう