誰（だれ）かの名前（なまえ）を呼（よ）び 泣（な）き叫（さけ）ぶ声（こえ）
最後（さいご）の願（ねが）いを 天（てん）に託（たく）す声（こえ）
怒（いか）りと悲（かな）しみで やり場（ば）のない声（こえ）
風（かぜ）の中（なか）に溶（と）け 消（き）えてしまう声（こえ）
手（て）を伸（の）ばした おまえにある何（なに）かが
俺にも必ず つかめると信（しん）じて
なぜ届かない 誰もが同じように 生（う）まれてきたのに
また俺だけが 絶望の闇の中（なか） もがいている
柔やわらかく今日（きょうを 照（て）らす朝の方へ
希望という名（な）の 道（みち）しるべの方（ほう）へ
無邪気な笑（わら）いが 溢（あふ）れてくる方（ほう）へ
やさしくすべてを 包（つつ）む愛（あい）の方（ほう）へ
どうして 生（う）まれ落（お）ちた時（とき）から
いつもお前だけが光の中（なか）に生（い）きる
あとどれくらい 歩けばその場所に たどり着（つ）くのか
この運命はこの手（て）で変（か）えていく 命をかけて
光の中で お前が泣（な）いていた 俺を呼（よ）んで
絡まった糸（いと）は ほどけて結（むす）ばれる 強（つよ）く 強（つよ）く
光の中（なか）へ 懐（なつ）かしいあの場所へ 吸（す）い込（こ）まれてく
お前（まえ）の中で 俺（おれ）は生（い）き続（つづ）ける 永久（とわ）に ともに
もっとお前と、ちゃんと話をしておけばよかったな
なあ、アリババよ。俺（おれ）ら さあ