夏の吐息を連れた 夕焼けのもと佇み 私はただ想いを馳せる 誰も居ない世界に 一人生き残る者の 罪を誰が嘲笑えるでしょうか 向日葵たちは応えることなく 紅く染まる頬に流れる涙を拭わずに歌い続けよう 触れられない右手はただ風の中を彷徨えるのだとしても それはただ貴方の為に 過ぎた日の御伽噺 叶えたいと願った 笑顔がただ欲しいだけなのに 生きてゆく事にさえも 酷く不器用な私は ただ無力で為す術もなく 向日葵たちはただ小さく揺れた 夜の闇さえ科せられゆく過去の色を隠す事は出来ずに 触れたい左手が世界を穢さぬようそっと別れを告げた 願わくは貴方の為に やがて光も影も檻の向こうに囚われて 車輪に押し潰されても気高きあの花のように 紅い空がいつか堕ちるその日までこの場所で歌い続けよう 揺るがぬ強さを胸に立ち上がれるその日まで歌い続けよう それはただ貴方の為に いつまでも貴方の為に 终わり