[00:00.00] 作曲 : SUPER BEAVER [00:00.31] 作词 : 柳沢亮太 [00:00.95] [00:18.19]誰かが丁寧に用意してくれた [00:19.96]「個性」という名前の分厚い教科書には [00:21.73]恋人の選び方から ため息のつき方まで [00:25.04]全て 事細かに記されているそうで [00:27.31]その冒頭、目次よりもっともっと前の冒頭 [00:31.27]そこには赤いバッテンで大々的に消された [00:34.05]「思考」「抵抗」の思いの通わなくなった 二つの意志 [00:37.30]陳列されるや否や 左から順々に消えて行くその教科書と [00:42.14]自らを主張するべく芯で 着火を待つ 火種 [00:46.96]経験、覚えているのかい? [00:50.34]見るもの全てがそのまま そっくりそのまま正解だった景色と [00:54.31]全て許せると信じきった未来 [00:56.44]鮮明、見るものに何色もの色が輝いていた あの頃の自分 [01:01.76]対峙する準備が出来ているのならば一歩だけでいい [01:05.23]柵をとっぱらって踏み出してみて欲しい [01:09.40] [01:15.94]そういやさっきの子も こないだ会ったあの子も [01:18.33]今しがたここに居たあの子もあの子も [01:20.05]みんな好みが同じようだったんだけど [01:22.59]そんな偶然って果たしてあるのだろうか [01:24.72]またあの教科書 疑いをなくした自身に示されたのは [01:30.14]不可抗力にも似た他人の意志 [01:31.52]ひょうひょうと滑り込み あたかも常識だ、と言わんばかりに [01:34.88]その場で胡座をかく [01:36.21]想像力の欠乏が呼び寄せた [01:38.31]暗闇にも似たシステマチックな構造は [01:40.19]歯車になる事を耽々と推奨 [01:44.91]対抗、考えるという行動すら無駄と促す [01:49.46]「みんな」という不特定多数の常識 [01:52.01]それらは知らず知らずに散布された危険因子 [01:54.96]炎上、ふつふつと湧き上がる [01:58.86]それにそっと火をつけるのも自分自身 [02:00.69]線引き、壁、隔たりを超えて [02:02.89]二本の足で立ってみせるのも自分 [02:04.97]経験、覚えているのかい? [02:08.26]見るもの全てがそのまま [02:09.98]そっくりそのまま正解だった景色と [02:12.45]全て託せると信じきった未来 [02:14.74]鮮明、見るものに何色もの色が [02:18.16]輝いていたあの頃の自分 [02:19.63]対峙する準備が出来ているのならば一歩だけでいい [02:23.30]柵をとっぱらって踏み出してみて欲しい [02:31.48] [02:34.49]その場でまごまごと躊躇した結果 [02:36.88]経験したあの鮮明な景色は 対抗すら出来ず炎上 [02:39.96]今 赤いバッテンの下の意思を尊重 [02:42.69]胡座をかいた常識に抵抗 [02:45.48]