紙飛行機を空に向かって 飛ばした 16の夏 水彩絵の具のように 汗ばむTシャツに未来は滲んで 知らなかった それで良かった 知らなかった それが良かったんだ どこまでも続く どこまでも広い 空を飛べたのなら どこまでも高く どこまでも行けよ 砂埃にのって 紙飛行機は飛んだ あの日のまま大人になって それらしい愛情にも触れた 何一つ壊せないまま どうしようもなくこじれた今を生きている 子供だった だから違った 大人になった だけど違ったんだ どこまでも続く どこまでも広い 空を知っていくよ どこまでも強く どこまでも飛べよ 砂埃にまかれ 紙飛行機は消えた どこまでも続く どこまでも広い 空を飛べたのなら どこまでも高く どこまでも行けよ 砂埃の中で 飛行機雲を見た