街は人いきれ 凪いだ南風 車窓に映る景色も 懐かしくなる 改札を抜けて 手を振る人がいる 君を君と気づくのに 時間がかかる 時間通りに来ないバスは 相変わらず 「平気だよ、歩いても」 何もしゃべらずに 何も語らずに 「急に声かけるなよ」裏返る声 時間が経てばまた いつもの君になる 僕をどんな風に 君は見てるだろう? インスタントのコーヒーをたくさん飲み なくした時間 埋めるように話してる 昔俺たちは 今より単純に 笑って泣いた後に 夢を見ていた あの日、君と見た 世界を思ってた うっかり声に出せば 泣いてしまいそう 昔俺たちは 今より単純に 笑って泣いた後に 夢を見ていた 昔俺たちが 歌ったあの歌も 風と共に いつか消えてしまうから 無くした事もある 忘れた事もある 忘れたふりした事も いくつかはある