黄昏迫る都市 焼かれた影ぼうし 盗み出せたものは 君が吹いた口笛だけ もう気付いてるだろ あと少しで僕と君の夏が終わる 今二人乗りで見てる景色も 季節というシャツをはおる 僕のうしろで下手な口笛 僕も少しふざけて吹いてみる 小さな腕が背中をたたく 向かい風に消える声 ありのままを抱きしめたら ありふれた言葉で泣いた 重ねた手の温かさの中で 傷つく度作り出して 置き場所さえ無い神様 その全部を風の中に放つ 長い雨の後の水溜まりに 映り込んだ虹を見ていた ふと水の中の君を見たら 目と目が合ってしまった午後 いま、体全部で受け止めるよ 君が隠した日々の事も 止まれない程スピード上げる 軋むペダルの音もメロディーに 命を燃やし僕らはゆける向かい風を受けながら ありのままで抱きしめたら ありふれた言葉で泣いた 重ねた手の暖かさの中で ペダルこぐ度こぼれ落ちた涙は道しるべなんだ アスファルトにすれるタイヤの音色 ありのままで生きていくんだよ 少し怖いけれど僕らは 飾らなくともまぶしい程光る