[00:05.88] [00:25.85]覚えがあれば思い出すがいい [00:28.65]子供の頃の約束を一つ [00:31.45] [00:31.70]「おおきくなっても、ずっとなかよしで!」 [00:34.60] [00:34.85]…そんな、何て儚い幻覚(ファンタズマ) [00:38.10] [00:43.00]幾日が過ぎ去って、そして幾年 [00:46.35]可愛らしくも美しいあの子 [00:48.90] [00:49.15]方や、わが身は、推して知るべく [00:52.00]約束を為したままの姿で。 [00:55.30] [01:00.35]いくつもの約束➾裏切りへと [01:03.55]そのつもりのあるなしを問わず [01:06.25] [01:06.50]結果は不動、常に変わらずに [01:09.25]相容れぬものが誰か判明るだけ。 [01:12.90] [01:17.75]どんな言葉を 飾ろうと [01:20.65]その答が変わることはないのだけれど [01:26.35] [01:26.36]ただ、口惜しい。 [01:29.20] [01:29.45]left behind. [01:30.90]果たされぬ無数の約束を引き受けて、 [01:35.05]その数だけ自分というものをいやほど思い知りながら。 [01:40.50] [01:40.75]left behind. [01:42.65]…それでもまだ何かを諦めきれず、 [01:46.70]今日もまた、小さな裏切りをこの身に受け止め続ける。 [01:52.30] [01:52.31]紅く染まれと、わが身に叫べど、 [01:57.95]その声は力なく木霊して。 [02:03.50] [02:15.50]覚えがあれば思い出すがいい [02:18.65]傍目にも美麗な優しさ一つ [02:21.50] [02:21.75]「宛がないなら、家に来なさい」と [02:24.40] [02:24.65]…そんな、何てくだらぬ茶番/夢想(ファンタジア)。 [02:29.00] [02:32.95]一日、一月、一年と、少し。 [02:36.15]疑念は形を伴って [02:38.65] [02:38.90]終いに問われるいつもの調子で [02:41.90]お前は一体"何物"なのだと。 [02:45.45] [02:50.25]そうしてまたも辿る逃避行 [02:53.15]背に受ける視線はバケモノのそれ [02:56.10] [02:56.35]かつて同じ人間(もの)であったと [02:59.15]認めることさえもはや吝かに [03:02.50] [03:07.55]どんな思いに 至ろうと [03:10.45]この答が変わることなどないのだけれど [03:16.14] [03:16.15]ただ、やるせない。 [03:19.20] [03:19.21]left behind. [03:21.00]突き刺さる無数の悪意に晒され [03:25.00]心だけは無痛であればど願い続けて遥か [03:30.74] [03:30.75]left behind. [03:32.50]…それでも必死に抗う言葉が [03:36.50]搾り出されずに消えてゆく「バケモノはお前達(ら)の方が!」と。 [03:42.20] [03:42.45]醜きかな、嗚呼、その有様。 [03:47.75]永久に見慣れることなどないのか。 [03:53.00] [03:53.85]永遠に、独りなのかと。 [03:59.55]その果てしなさに、、、 [04:02.05] [04:02.30]はじめに暗く。 [04:05.00] [04:05.35]永遠に、独りなのかと。 [04:11.00]その途方もなさに、、、 [04:13.80] [04:14.05]終りに冥し。 [04:17.70] [04:18.10]left behind. [04:20.30]誰からも手を差し伸べられずに [04:24.20]行く当てなく逝く当てもなくただ孤独を噛み締めて [04:29.94] [04:29.95]left behind. [04:31.90]もはや仇でも憎きものでも。 [04:35.80]「誰でもいい」と声にならぬ救いを求めて… [04:40.40] [04:40.75]それでも [04:41.60] [04:41.61]愛されさえも救われさえもせず 独り憂世に [04:47.35]おぼつかぬ足取りを刻み続けなければならない [04:53.24] [04:53.25]left behind. [04:55.00]ここではない、どこかでさえもなく [04:59.00]私はどこへ、いったいどこへ、向かえばいいというのか。 [05:04.25] [05:04.50]誰か、一人でも。同じ、苦しみを。 [05:10.10]分かち合えれば、と幻想(ゆめ)に逃げながら。 [05:16.95]