それは純粋に ただの好奇心 君のフルネームを打ち込んで 漢字も不思議と忘れないんもんだ だって何度も書き直し ついに叶わずの恋文 ああ 呆気なくみつけちゃったから さぁ 大変 目に飛び込んだ 人生を辿ってく 内気だった君はもういないらしい 僕の知らない土地で暮らし 見知らぬ顔に囲まれ そこには 昔の君によく似た幼い子が うれしそうに写ってた きっとそのわけは 大好きなパパとママが一緒だから あぁ 分かってたはずなのに 大人になるんだなんて あの日の僕らには 思いも寄らなかった 遠い未来の絵空事 「今どんな気持ち?」とか 「ご存知ですか」とか 簡単に聞かないで 何も知らないくせに 愉しげな会話に紛れて いいね!とつぶやいた まるで卒業アルバムみたいに 懐かしい顔が並んでいて 人気者だった共通の友だちが 案の定 人生の勝ち組を歩んでる これでも これでも 歪んだり捻じれながら なんだかんだ真っ当に生きてきた 夢だの 恋だの そんなの戯言 とっくに悟ってる あぁ どこで間違っちゃったんだろう りたいわけじゃない 悲しいわけでもない なのになんでかな こんなに胸が痛いんだよ 「友達になる」とか 「承認しない」とか 言葉などいらなかった 幼き日々よ 立てた親指がつかれて いいね!を取り消した タイムライン  自分を切り売りしながら リレーションシップ  繋がってないと不安定で 本当の気持ちはシェアできないまま ニュースフェードに埋もれてく あぁ どうして いつの間にか 僕は バカで無骨だけど 今より全力だった 生き方も忘れて 何も望まないから 何も奪わないでと また顔かくして 今日もつぶやくの? あぁ 分かってたんだ 大人になるだなんて あの日の僕らには 思いも寄らなかった 遠い未来の絵空事 「すべてを見る」よりも 全てを「削除」して もう前に進もう ちゃんと生きてみなくちゃ そして生まれ変わる僕に いいね!とつぶやくんだ