白い裳裾(もすそ)に 花影 門を彩る 葉の藍 今日もその角で お目にかかります 「うつくし」 「プラネット · ジャーニー」 長き日には 暁 伽藍(がらん)を抜ける 白南風(しらはえ) 微笑みの奥で 優しさがふわり 薫ります 石畳を駆けのぼる 子らの横顔に あなたはそっと 目を細めて お先に、参ります 灯(ひ)映りの夜がくる前に はかない手の先に 灯るのは 現世(うつしよ)か隠世(かくりせ)か 岸(きし)のはざま 揺れる花は いつの世も 美しいものですね 紫陽花の路を くぐりぬけて 雨上がり あなたにもきっと みえますよ お先に、参ります 灯映りの夜がくる前に はかない手の先を つないだのは 現世か隠世か