枯れた泣き声、詩は古 君が、描こうとした物語 殴り書きした、一枚のメモに 書き遺された、夢は儚く 扉の向こう、空は夕暮れ 僕が描いた、拙い油絵 木炭の匂い、空気は湿って 今あるのは、ただそれだけ ああ、僕の言葉は 削られた木屑に埋まって そう、たったひとつの 滲んだ翠に、消えゆくのさ いつだって、そうだった それは秘密と、閉じた唇 君が、頑なに隠した手紙 走り書きした、一枚のメモに 書き遺された、夢は儚く ああ、君の言葉は 磨り減る日記帳の紙に そう、ありふれた 無機質な白いページの上に 綴られている この道は 迷路のように入り組んで そう、気づいたら 滲んだ翠に、消えゆくのさ いつだって、そうだった