小さな頃は幽霊が見えたんだ 同じ歳くらいの 可愛い女の子のさ 今は少しも見えないけれど 僕らは 幼い あの夏の日の話でもしようか 焼ける匂い 一人だけで 遊ぶのも もう慣れた 地面を蹴り 森を抜けて 朱と白の君のいる場所 今会いに行く 何千回の肯定を繰り返して 僕ら互いに 存在の有と感情を確かめ合ってきたんだろう 何千年 何万年 何億年 何光年も ずっとずっと ここに居れたらいいなって 頃 空を仰ぎ 祈り続けていたあの いつしか何も見えなくなった 気づけば少し背も伸びていた 行き場を欠いた小さな心も 薄れて 薄れていく 何千回の後悔を繰り返して 僕らの中で 大切だった何かも忘れられていくんだろう 何千年 何万年 何億年前も ずっとずっとずっと 小さく弱い僕らが 絶対の肯定を求めてつくり続けてきたんだろう 同じ歳くらいの可愛い幽霊とか とかね