くるり翻す生成りのドレス 美しいレース キラリ輝くティアラ 斜めのポーズでにこりと笑い 今日もまた私は醜いままなのね ふわり広がった真っ赤なドレス 肌に刻まれた鮮血のアクセサリー 歪んだ眼差し薄笑み浮かべ 良かった 私は今日も美しい くるり、ふわり、今日も踊る 休む事など無く 踊り続けてないと 鏡が罅割れてしまうの 描く美肖像を憧れたのは 小さくか弱い愛されるお姫様 どんなワガママも取ってしまう そんな可愛さを夢見ていたの 赤い靴で今日も踊る 一人切りのホール 誰かが迎えに来る その時までこの鏡とふたり 狂ったように踊る 彼女のダンスホールに ずっと前からもう迎えは居たのに ひらり舞い踊る 鏡の前で 愚かな少女は気付く事は無かった 周り囲んでる観衆達と 愛する鏡が既に割れてる事 すべては疾うに手遅れたという事