[ti:黒猫奇想譚] [ar:96猫] [al:] [00:17.55]古びれた廃村に茂る緑 [00:21.08]細く伸びてる道の先 [00:24.78]灰色のお屋敷の開かずの間が [00:29.00]秘密の隠れ家だ [00:38.79]少年が言いました [00:40.76]「君はだぁれ? [00:42.12]こんな廃墟で何してるの?」 [00:46.77]黒猫が言いました [00:48.47]「僕は騎士さ [00:50.16]落ちぶれたけれどね」 [00:54.61]暗い暗い夜には物の怪達が [01:02.14]世界を囲むからと黒猫は踊りだした [01:09.90]君の瞳に映ったこの姿はきっと [01:14.00]柔らかに気どって歩いただろう [01:17.38]何も怖くないよ僕がいるからね [01:21.49]そうしていつだって戯けるのさ [01:41.02]我が輩は猫であり お屋敷には [01:44.33]豪華絢爛な飾り物 [01:48.31]初めての友達ができた朝は [01:52.03]幸せな日でした [01:55.89]長い長い時間が過ぎたのでしょう [02:03.76]突然の暗闇が灰色で埋め尽くした [02:11.62]全ては消え去って 時代は移ろって [02:15.69]それでもこの心を残して [02:19.37]静寂を破って鈴の音が響いた [02:23.46]唯一願いしはゆめまぼろし [02:51.46]君の瞳に映ったこの姿はきっと [02:54.83]触れたら崩れるような蜃気楼 [02:58.76]面影くらいは残してるだろうか? [03:02.74]そうやって戯けるのさ [03:05.98]全ては消え去って 時代は移ろって [03:10.37]それでもこの心を残して [03:14.47]もう一度合いたい 鈴の音が響いた [03:18.12]唯一願いしはゆめまぼろし