夜の声が 僕だけにそっと告げる 夢のほとりで 耳を傾けている まぶたの端をかすめてはふっと消えた かすかな気配は 景色を描いて 揺らめいた 光のかけら追いかけている 掴みかけた 手のひらには 何が残る 夜が僕らの 景色を溶かしていく 暗がりの中で 思い出しているんだ 揺らめいた 君の影を追いかけている 見失ったその先には 何が見える まぶたの裏側に 浮かんだ場所へと まどろみをかき分け 歩いて行くのさ 見上げれば 遠くに見えた星空に 君の背中 あの日の言葉 重ね合わせて 煌めいた 光のかけら追いかけている 掴みかけた手のひらから こぼれ落ちていく