[00:23.30]夕立が急にあがった路地裏は透明 [00:34.07]跳ね上がる雨雫の音が織りなす和音 [00:43.40]気怠い五時のサイレンの余績が薄れていくその前に [00:56.62]すぐそこまで 迫る宵の渚を二人肩寄せて [01:06.65] [01:06.75]水彩画の季節の中で風がゆれている [01:16.28]いつか夢で見たような雨上がりの午後 [01:28.22]読みかけの短篇集を一行咳くの [01:40.23]このまま何処か遠くまで行きたくて [01:53.52] [02:01.44]みだりごと流されてアスファルト浸す [02:11.99]さっきまでの憂鬱さえも二人織りなす和音 [02:21.45]あの甘いくちなしの花の香が角を曲がって漂ってきたら [02:34.52]いつのまにか 表通りを夏が静かに過ぎていく [02:45.10] [02:45.14]七月の装飾窓に映った景色 [02:54.45]週末の喫茶店で頬杖をついて [03:06.13]ストライプのシャツを着ている恋人と二人 [03:16.71]このまま何時までも続いて行く青い風景