ある日僕の上に ゆっくりと手が伸びて そっと 包まれて 少しの旅に出た 赤い傘に守られて 緑のぼく そのリズムで揺られてる 雨の日はちょっと憂鬱なんだ ぼくにだけつぶやく きみの目が遠くを見た 話せる日が来たら 雨の綺麗さと 小さな恋を伝えたい きみが笑ってくれるなら 大きな声で鳴くから きみの心が晴れるように いつだって 雨が降り出したら この道の端で きみが通るのを 静かに待ってる 赤い傘が近付いて 柔らかい手がぼくに触れて 歩き出す いつも同じ場所 座り込んで ぼくにだけつぶやく 小さくて力もない 何もないぼくだけど きみの気持ちなら 手に取るように解るんだ きみより大きくなって いつかあの赤い傘より きみのことを 守れるようになりたいのに 夢の中だけで それだけでいい きみとてを繋ぎたい きみの肩の横に 知らない誰がの肩が並んでも ここから見守るよ きみの赤い傘の中 見上げた横顔 忘れない