「あるところに 決して太陽の昇らない街がありました 浮かんでいうのは グレープフルーツぐらいの大きさと明るさと長いものの天体が一つ」 ずっと忘れないで ずっと忘れないよ 不揃いの冷たい石を 並べただけのこの街で ぼんやりとした太陽は うっすら僕を照らしてる 名も無い事で有名な なんにもできないこの僕は 街の誰からも蔑まれ 1人ぼっちで暮らしていた 朝の光を忘れてしまった人々にしてみれば 空を見上げてばかりいる僕はまがいものさ 僕は愚か者さ 僕は笑い者さ 僕は除け者さ 暗闇の時が多すぎて 時は暗闇でありすぎて 人々はやがて夜明が来る事も忘れ 不平不満を口にして 夢を語り合わなくなったよ だけれどもそう君だけは 街中でたった1人きり 決して光を忘れない 僕に笑顔を見せてくれる ああ愛しの君よ 可愛い笑顔の君よ 僕の心の闇を照らし あたためてくれた 傍に居てくれるなら ぎゅっと抱き合えるなら 他に何にもいらない 愛しい君よ 愛しい君よ 君にいいもの見せてあげよう なんにもできないこの僕が 全てをかけて こしらえた 機械仕掛けの宇宙 誰にも内緒だよ 誰にも内緒だよ ほの暗い部屋の薄闇の中にほら ひっそり隠れてる 丈夫な鉄骨と 精巧な歯車と 星を模したオブジェと 誰にも内緒だよ 2人だけの秘密だよ 機械仕掛けの宇宙は回り続ける ゆっくり 静かに こんな日がいつまでも続けばいいって思ってた 君がいなくなって 僕は抜け殻になって 泣いてばかりいたよ 宇宙は錆び付いて 星達も夢をなくして  うつむいてばかりさ 機械仕掛けの宇宙は回り続ける 回り続ける ゆっくり 静かに こんな日がいつまでも続けばいいって思ってた 機械仕掛けの宇宙 ずっと忘れないよ ずっと忘れないで 不揃いの冷たい石を 並べただけのこの街で ぼんやりとした太陽は うっすら僕を照らしてる